2009年10月11日

松たか子インタビュー「夫婦は他人」…映画「ヴィヨンの妻」10日公開

松たか子インタビュー「夫婦は他人」…映画「ヴィヨンの妻」10日公開

幸せな結婚生活を口にした松たか子 

10日公開の映画「ヴィヨンの妻桜桃とタンポポ〜」(根岸吉太郎監督)に主演した女優・松たか子(32)がスポーツ報知のインタビューに応じた。太宰治の同名の短編小説などを原作にした作品で、松は、放蕩(ほうとう)の限りを尽くす小説家・大谷(浅野忠信=35)を献身的に明るく支える妻・佐知を演じた。

作品を通じて実感したのは「夫婦は他人」だということ。07年12月に結婚したギタリスト・佐橋佳幸(48)との夫婦生活についても語った。

 公開前にうれしい知らせがあった。9月に第33回モントリオール世界映画祭で根岸監督が最優秀監督賞を受賞した。舞台公演中で現地に行けなかった松だが、じわじわと喜びが広がった。「(撮影前に)浅野さんが大谷をやられると聞いて『これはすごいすてきだろうな』と思ったんです」。元来、松は相手役を思い描くことがないが、今回は不思議と自然にイメージがわいたという。

 「ヴィヨンの妻」は同名小説を中心に、多くの太宰作品のエキスをつぎ込んだ作品。夫の小説家・大谷は、大酒飲みで借金をこしらえ、あげくの果てに愛人と自殺未遂を起こしてしまう。それでも佐知は、“借金のかた”と称して自ら居酒屋で働き、明るく生きる。端から見ると、悲劇のヒロインに思えるが松演じる佐知は、まったく悲壮感は感じさせない。

 「大谷夫妻は『夫婦はこうあるべき』という一般常識でくくれない夫婦。違和感なくやれましたし、やっていて楽しかった」と笑顔で語った。プライベートでも松は07年末に結婚。「夫婦は一番近いところにいる他人。他人同士が生きていくことって面白いな、と実生活で思い始めていた時期なので、深みにはまっていきましたね」

 結婚前は母親が、父・松本幸四郎を献身的に支える姿にあこがれた。「夫を見ていく気力体力がある人。尊敬しますし『いいな』と思うけど『そうはなれない』とふと気づいて、自分たちなりの関係を育てていかないと…」。結婚生活を送り、映画で佐知を演じるうちに、夫婦の理想の形はひとそれぞれ違うことに気が付いた。

 幸せを実感するときは家に帰ったとき。「帰る場所が一緒というのは心強い。おうちに帰って相手が帰っていなくても、2人が住んでいるんだな、という空気が感じられるとき『よしっ』という気持ちになる」と言う。

 お互い仕事で多忙だが、それすら楽しんでいる。「撮影とレコーディング、舞台とライブみたいに、お互い“残せるもの”と“残せないもの”を共有できるので孤独感はないですね。お互いをどれだけ面白がれるかが大事だと思う」と松は妻として充実の日々を送っている。

 ◆傾いた家が似合う!? ○…「ヴィヨンの妻」の撮影は昨年秋に行われた。ほとんどが成城の東宝第8スタジオにセットをつくり撮影。自宅、商店街など終戦直後の世界を美術監督・種田陽平がこだわり抜いてつくった。「大谷家も、ちょっと傾いていて、つぎはぎがあったり細かくてすてきでした」と松。撮影3日目に種田監督がぽつりと言った一言が忘れられないという。「『家が似合ってきたね』と言われました。すごくうれしくて励みになりました。冷静に見てくれる人が居て」と素晴らしい環境の中で芝居が出来たことを感謝した。

(2009年10月10日06時05分 スポーツ報知)

ヴィヨンの妻」根岸監督が最優秀監督賞…モントリオール世界映画祭


posted by ぴかまま at 08:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。