2009年11月27日

渡辺謙「覚悟と情熱」届いた…第34回報知映画賞・主演男優賞

渡辺謙「覚悟と情熱」届いた…第34回報知映画賞・主演男優賞

今回の受賞を「携わった者全員でこの喜びを分かち合いたい」と話した渡辺謙 
映画賞レースのトップを飾る第34回報知映画賞が26日決定し、「沈まぬ太陽」(山崎豊子原作、公開中)で主人公を演じた渡辺謙(50)が3年ぶり2度目の主演男優賞を受賞した。

サラリーマンとして辛酸をなめ、葛藤(かっとう)しながら航空会社で働く生き様を好演した。難産の末に完成した今作は作品賞も受賞し、正月興行までのロングラン上映も決まった。表彰式は12月22日に行われる。

 「この映画の社会的意味、高い壁、ハードルがあった。(受賞は)この作品にかかわったすべての人間が、覚悟を持って挑んだ結果です。その覚悟や情熱に対して評価を頂けたと思う。格別ですね」。3年ぶり2度目の主演男優賞に、渡辺はゆっくり言葉を選びながら、米ロサンゼルスでこみ上げる喜びをかみしめた。

 製作費25億円、3時間22分にわたる大作は再建問題で揺れるJALがモデル。労働組合、御巣鷹山の航空機墜落事故などを扱うことから映像化不可能といわれた。その中で、渡辺は理不尽なへき地勤務を強いられながらも、空の安全と会社のためにささげた企業人・恩地元を全身全霊で演じきった。

 映画化の構想は10年で2度立ち消えになった。公開まで目に見えない不安、重圧…。「公開日は決まっていたが、本当にお客様のもとに届くのか、どんな風に届くのかはプレッシャーだった」。封切られた安ど感、作品に携わった先人たちへの思いがよぎり、初日あいさつでは壇上で人目をはばからず男泣きした。

 渡辺始め、キャスト、スタッフの思いは着実に浸透している。同作は5週目を迎え、興行収入21億円を突破。ジワリジワリと動員を伸ばし、年明けの正月興行までのロングラン上映も決まった。「この作品の最後に出てくるアフリカの夕日のように、静かに穏やかに公開し続けることでお客様に届いているんだと思う」。報知映画賞についても「その年の最初の映画賞なので弾みがつく。公開中なので(観客への)影響力も大きいと思う」と力を込めた。

 「ラスト サムライ」(03年)以降、活動の拠点をロスに移した。今作では「家族」の存在が物語の大きな柱になったが、単身赴任する恩地の姿がダブってみえた。そんな中、妻の南果歩(45)、14歳の息子からねぎらいの言葉をもらった。「妻は僕よりも先に見ていて『素晴らしい作品だった。この作品に対する思いは届いているよ』と言っていた。息子にも『頑張ったのがよく出ていたね』と言われました」

 先週、レオナルド・ディカプリオ(35)と共演した「インセプション」(来年7月日米同時公開、クリストファー・ノーラン監督)の撮影がクランクアップしたが、「監督のさまざまな要求に応えられたと思う」ときっぱり。世界の「Ken Watanabe」として確かな自信を深めている。

 ◆渡辺謙(わたなべ・けん)1959年10月21日、新潟県生まれ。50歳。演劇集団「円」出身。84年「瀬戸内少年野球団」で映画デビュー。87年NHK大河「独眼竜政宗」に主演。89、94年に急性骨髄性白血病で倒れるも克服。2003年の映画「ラスト サムライ」で米アカデミー賞の助演男優賞にノミネート。06年「明日の記憶」で報知映画賞主演男優賞、ブルーリボン賞主演男優賞受賞。05年12月に女優の南果歩と再婚。身長184センチ。



posted by ぴかまま at 07:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 報知映画賞
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