2010年01月21日

朝ドラヒロイン・倉科カナ 試練も乗り越え「女優色」

朝ドラヒロイン・倉科カナ 試練も乗り越え「女優色」

「ひたむきに苦難に立ち向かう主人公の姿は、失敗続きの私自身の姿と重なります」

 NHK朝の連続テレビ小説のヒロインに選ばれた女優は神様から特別な試練を与えられる。世間の注目、視聴率の推移、長丁場の健康管理…。9月末から放送中の「ウェルかめ」の主人公も、さまざまなプレッシャーに立ち向かう。演じる役と自身がシンクロする。

ヒロインの浜本波美は、あこがれのファッション雑誌の編集者となるが、廃刊となりあえなく失職。地元の出版社に再就職したものの、執筆した記事に対する読者からのクレームで傷つき、恋もすれ違いで一向に進展しない。ジタバタしながらひたすら前に進もうとする姿は、作品モチーフであるウミガメそのままだ。

 「懸命に生きようとする波美の姿が好き。視聴者に『いとおしいなぁ』と思えてもらえたら最高ですね」

   ×    ×

 高校卒業後の平成18年、女優を目指して熊本から上京。前作の「つばさ」など朝ドラ4作品のヒロインのオーディションを受けたが、立て続けに落選した。

 「傷つくことが嫌で、自分で自分の評価のハードルを下げていました。『落ちて当たり前』なんて思っていたら、受かるわけないですよね」と振り返る。

 「つばさ」で夢破れ、周囲に愚痴を吐いていたとき、東京在住の友人からのアドバイスが耳に痛かった。

 「ため息を吐くのは気持ちいいかもしれないけど、そんな言動は周りの人をいい気持ちにはさせないよ」

 言語に宿る霊妙な力「言霊」を信じる。「マイナスの言葉を口にすることは、自分で自分の可能性を小さくする」。自分を信じて挑んだ「ウェルかめ」オーディションで、応募約1700人の中から主役の座を射止めた。オーディション5回目にしての合格は、朝ドラ史上初という。

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 ドラマ収録が始まって7カ月目。「演技は奥が深い。それだけに、思った通りに演じられたときは、うれしさもひとしおです。病み付きになりそう」

 自分の「色」を表現するとしたらとの質問に、グラビアアイドル時代は「赤や黄色の原色系」で、朝ドラのヒロインに抜擢(ばってき)され、撮影に臨む直前は「白」だったと答えた。そのこころは「いったん真っ白に戻して、なんでも吸収してやろう、との精神で臨みました」。

 で、現在は?

 「ほんのりと色づき始めた、ってところ。どんな色になろうとしているかはまだ秘密です」。秘すれば花なり、大物女優の片鱗(へんりん)を見せる。

 「撮影完了後、自分がどう変わっているのかがすごく楽しみ。今は一瞬一瞬が勉強で、まったく手を抜けません」

 どんな試練も、きっと笑顔で乗り越えるだろう。(文・植木芳和、写真・門井聡)


 くらしな・かな 昭和62年生まれ。熊本県出身。平成18年「ミスマガジン2006」グランプリを受賞し、グラビアデビュー。以後、ドラマや映画、CMなどで活躍。NHK「土曜スタジオパーク」で、20年4月から12月までサブ司会を務めた。本格的な連続ドラマの主演は「ウェルかめ」が初となる。

)倉科カナさん(ウェルかめ)選んだ道ゆっくり前進


posted by ぴかまま at 03:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 倉科カナ
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