2010年02月02日

脚本が破綻寸前 企画の貧困をモロにさらけ出した冬ドラマ

脚本が破綻寸前 企画の貧困をモロにさらけ出した冬ドラマ
2010年1月24日(日)10時0分配信 日刊ゲンダイ


●TVウォッチャー・石橋さや夏がサラリーマン向けドラマをチェック

 いくら冬だからって地味すぎるぞ、今期の連続ドラマは。ラブストーリーは皆無で、続編やシリーズの連ドラ化といった安全パイばかり。女優陣も華やかさに欠ける。

エンゼルバンク〜転職代理人」(テレビ朝日)は結婚・出産を経た長谷川京子の復帰作だが、大量のセリフにのまれ、主人公の鼻っ柱の強さまで体現できていない。彼女に必要なのは人生経験よりも演技の勉強だと思う。

 就職難時代を反映してリストラ請負会社を舞台にした「君たちに明日はない」(NHK)では不倫疑惑や高い接待費など公私にわたる情報を握り、退職に追い込むリストラ術が登場。心当たりのある人はご注意を。

 女の生きる道を描き続ける日本テレビ水曜枠の「曲げられない女」は32歳の早紀(菅野美穂)が法律家を目指して突っ走る。空気を読まず、我が道を行くヒロイン像には飽き始めてきたが、同級生でセレブ婚の子持ち主婦(永作博美)を絡ませて早紀の自己実現を「不遜」と言い放つ点が新しかった。負け犬女には耳が痛いっス。(へりくだる気持ちがないこと。思いあがっていること。また、そのさま。「―な態度」)

相棒」を卒業した寺脇康文がどんな刑事像を見せるか注目した「853〜刑事・加茂伸之介」(テレ朝)。犯人射殺の過去がある刑事が法令順守の捜査命令を無視して型破りに犯人捜し。どこかで見たようなパターンに初回から食傷気味だ。薫さんが懐かしい。

 一方、存在が光るのは連ドラ初主演を果たした北村一輝。「宿命」(テレ朝)では、ジゴロ臭をぷんぷんさせながらエリート官僚役に臨む。ベッドシーンで自慢の肉体をさらけ出し、思わせぶりな表情で画面を独占。一輝の危うげな魅力が満載だ。物語も名誉と権力を手に入れようとする親子2代の欲望と愛憎を描いて期待が持てる。

 ただし、全体的には今期は低調。破綻寸前の脚本や奇をてらうばかりの演出はいただけない。新人役者も最低限の演技力は身につけておいてほしい。そもそも、続編や再ドラマ化だらけなのは企画が貧困な証拠。ドラマ好きの願いはひとつ。ちゃんとしたものが見たいのだ。

日刊ゲンダイ2010年1月21日掲載)

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posted by ぴかまま at 03:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | テレビドラマ
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