2010年05月16日

遠藤憲一は剛柔自在!コワモテ悪役、朝ドラ父親役…なんでもござれで引っ張りだこ

遠藤憲一は剛柔自在!コワモテ悪役、朝ドラ父親役…なんでもござれで引っ張りだこ

エンケンの愛称で親しまれる俳優・遠藤憲一(48)の活躍がめざましい。12日にはNHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」(9月スタート)でヒロインの育ての父を演じることが発表されたばかり。

近作「不毛地帯」(フジ系)では主人公と競う商社マン・鮫島の“強烈キャラ”が評判になるなどヒール役へのこだわりも人一倍。悪役専科の個性派は剛柔自在の俳優へ。いまの引っ張りだこ状態をどうとらえているのか、聞いてみた。

 「ヒロインの育ての親に自分でいいの?と思った。NHKも大胆。朝ドラは20代にオーディションで『朝の顔でない』とはっきり言われ、落ちた。いつもの個性の強い役とは違う。少し短気で感情をうまく表現できない不器用な父親役を、がんばってみますよ」

 単なる偶然か。「てっぱん」はNHK大阪放送局で収録。遠藤の役者の出発がここで撮った時代劇「壬生の恋歌」(83年)だった。いまでは年中無休に近い多忙人。

 「あれから27年。不思議な巡り合わせ。再度『初心に帰れ』と言われている気がするんですよ」

 素顔は意外だ。本来、自分を見られるのは好きでない。人前は大の苦手。それでも「演じる」ことをやめなかったのは「役を作る過程のおもしろさ」にとりつかれたから。芝居のだいご味を教えてくれたのが数々演じてきた“悪役たち”だ。

 「どんな悪役だろうと人間。役を一色にしない。何色混ぜられるか。楽しくて難しい。味気ないシーンが一工夫で悲しい場面になったり」

 ドラマ「不毛地帯」の最終回。商社を去り、シベリアに向かう唐沢寿明(46)演じる主人公・壱岐正を見送るシーンでのこと。遠藤ふんするライバル商社・鮫島辰三のセリフは最初「おまえを倒せるのは俺なんだ。こんちくしょう」だった。それが放送では「やめんじゃないぞ」に変わっている。このセリフに反応し、壱岐は背中越しに笑みを見せる。印象深い別れのシーンになり、鮫島は遠藤の当たり役となった。役を掘り下げ、熟考の末、監督に少し変えられないか相談したという。

 「鮫島は勝ちたいけど、壱岐というライバルがいたからこそ燃えた。彼がいなくなる喪失感と寂しさ。鮫島にはそういう思いも強かったのではないか、と感じたのです」

 遅咲きながらも順調な俳優人生に映る。が、挫折もした。東大に入るより難しいといわれた仲代達矢主宰の無名塾に合格しながら、厳しい空気になじめず10日で辞めた。

 「情けない若い時代。しかも『辞める』って電話で。まるでバイトでも辞めるみたいに。みっともないよね」



ご覧の通り素顔は柔和 後に仲代とは映画「金融腐食列島 呪縛」(99年)で共演。同作主演で無名塾出身の役所広司(54)に「すぐ辞めちゃったやつですよ」と取り持ってもらい、仲代と再会した記憶も懐かしい。

 マーロン・ブランドを尊敬する。

 「一言も発しないのに悲しさが伝わる。空気感で見せるって一番すごくて達人。全然及ばないけれど、役者として常に新鮮さを追い求め、心からにじみ出るようなものを。そのためには飽きられない存在であることが大事だよね」

 悪役から学んだ演じる奥深さ。50歳を控えて剛柔、変幻自在の俳優になろうとしている。

 ◆シブい“ノド”も自慢 声の仕事700本 ○…遠藤は渋い声を生かし、声優としても売れっ子だ。「ネスカフェ『ゴールドブレンド』違いのわかる男」など29歳から約700本。TBS系「JIN〜仁」のナレーションや洋画「マトリックス リローデッド」の劇場予告、映画「パリより愛をこめて」(15日公開)ではテレビCMも担当。美声を保つ秘けつは「何も。たばこも酒もガンガンやる。唯一心がけているのは仕事の前日は声が荒れるからカラオケに行かないこと」。
声の仕事ではスタジオ入りし「流れる音楽やその場で感じた第一印象、新鮮さを一番大事にしている。瞬発力の勝負。明朗さより、世界観を伝えるニュアンスが求められていると思う」と話す。

 ◆遠藤憲一(えんどう・けんいち)1961年6月28日、東京・品川区戸越銀座生まれ。48歳。83年NHKドラマ「壬生の恋歌」でデビュー。「DISTANCE」で第16回高崎映画祭最優秀助演男優賞。主な出演作に映画「クライマーズ・ハイ」、ドラマ「白い春」「不毛地帯」(ともにフジ系)、「湯けむりスナイパー」(テレ東系)。現在、ドラマ「女帝薫子」「警視庁失踪人捜査課」(ともにテレ朝系)にレギュラー出演中。身長182センチ、70キロ。

★★★

てっぱん

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