2010年05月16日

Jポップ全盛の時代に「隠れた名曲」がヒットする摩訶不思議

Jポップ全盛の時代に「隠れた名曲」がヒットする摩訶不思議
2010年5月9日(日)10時0分配信 日刊ゲンダイ

 Jポップが全盛の音楽業界で珍事が起きている。“隠れた名曲”がヒットしているのだ。

 そのひとつがクミコ(55)が歌う「INORI〜祈り〜」。

広島の平和記念公園に立つ「原爆の子の像」のモデルとなった故佐々木禎子さんに捧げた反戦歌で、千羽鶴を折りながら愛する人と別れる悲しみを歌い上げる。2月末にリリースし、4月末にUSENの総合チャートの1位に躍り出た。クミコは早大卒業後、シャンソン歌手として活動し、歌謡曲なども歌いこなす実力派だ。

 一方、植村花菜(27)が歌う「トイレの神様」は、トイレを掃除したら美人になれると教えてくれた祖母との死別の思い出をつづっている。3月10日に同曲を収録したミニアルバムをリリースしたところ、2カ月で10万枚を突破した。

 この2曲に加えて注目なのが演歌歌手、坂本冬美(43)の「また君に恋してる」。男女の愛情と絆を歌謡曲のメロディーで歌い上げた作品で、07年にビリー・バンバンが歌って焼酎のCMに使われた。その後、坂本がカバーしたシングルと同曲を収録したアルバムがともにオリコンの週間ランキングで4位を獲得。同ランキングで同時に5位内に入るのは74年の殿さまキングス以来、35年8カ月ぶりという快挙を達成した。

 3曲に共通するのは人生の哀歓をにじませた素朴な歌作りだ。AKB48や嵐などがもてはやされる時代に、こうした地味な歌がヒットするのはなぜなのか。

「ユーザーの反逆が起きたから」と分析するのは音楽評論家の伊藤強氏だ。

「3曲ともレコード会社はそれほどのヒットを期待しなかったはず。なのにこんなに売れたのは、不況で厳しい生活を強いられるなか、レコード会社が売り出すJポップなどをユーザーが“ウソっぽい”と感じ、“乗せられてたまるか”と反発し始めたからです。いまのユーザーは自分も経験したことがある、つらい別れなどを聴くことで、人間の心情に触れたがっている。レコード会社はこうしたユーザーの本音を無視してきたのです」

 チャラチャラした曲でカネを稼いできた音楽業界。ここらで原点に立ち返ってはどうか。

(日刊ゲンダイ2010年5月6日掲載)

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posted by ぴかまま at 13:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日刊ゲンダイから
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