2010年07月14日

「龍馬伝」から「鉄の骨」まで上質NHKから置いていかれた民放ドラマ

「龍馬伝」から「鉄の骨」まで上質NHKから置いていかれた民放ドラマ
2010年7月13日(火)10時0分配信 日刊ゲンダイ
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 7月に始まったドラマで面白いのは、NHK土曜ドラマ「鉄の骨」と、火曜10時台「天使のわけまえ」の2つだ。

ドラマをあまり見ないオレが他に見ているのは「龍馬伝」だから、全部NHK! 「ゲゲゲの女房」も含め、気づいたらドラマはNHKしか見てないという人は多いんじゃないか? なぜ民放ドラマ離れが進み、NHKしか見応えのあるものがないのか。

 民放の場合、人気アイドルなどを主役に据えてから、そのアイドルに見合った脚本を作る場合が目立つ。だから内容が薄っぺらな恋愛ものになったりする。

 さらに民放には露骨なバーターもある。主役の俳優が所属する事務所が売り出したい俳優をゴリ押し的にブッキングするのだ。そいつらは言い換えれば“売れてない俳優”だから演技的には劣るので、クオリティーは下がる。

 その点、NHKは、ちゃんと役に合った俳優をキャスティングしているのが見て取れる。「鉄の骨」では会社の談合という骨太なテーマがまずあって、陣内孝則、中村敦夫、さらにカンニング竹山といった豊富な配役が効いてるし、「天使の――」もイッセー尾形ら脇の役者がいい。

 他に、差別するわけじゃないが、出演者も「NHKのドラマだぞ」と意気込んで臨む場合がある。民放は、主役のアイドルのスケジュールが週に3日しかなかったり、予算の都合で収録が週に3日程度の時もある。芝居を練れずに大抵は現場でぶっつけ本番で進むから、質のいいものを作るのは困難だとわかっている。「龍馬伝」のように金と時間をかけたドラマでは、役者はバラエティーの片手間ではやらないはずだ。

 NHKと民放の差は視聴率でも質でも広がるだろう。このまま“ドラマ格差”が進めば、民放ドラマは割り切って大手事務所が売り出したい若造タレントの宣伝媒体と化すかもね。

(元芸人、作家・松野大介)

(日刊ゲンダイ2010年7月10日掲載)



posted by ぴかまま at 04:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | テレビドラマ
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